LOGIN魔王は勇者の前に立った。その顔を眺める。勇者が、魔王を睨み上げた。
(さて、勇者君……シャムル、だっけ。この子は厄介そうかな)
魔王はシャムルの口に指を翳した。すっと横に引く仕草をする。
シャムルの口が開いた。
「お前たちには屈しない。兄上を取り戻して、魔王をたお……んっ」
シャムルの顎を掴み上げると、その唇に噛み付いた。重ねた唇から、魔力を吸い上げる。
(やっぱり美味い。この魔力は独占したくなる味だ)
喉を鳴らしてごくりと飲み込む。味見のつもりが結構な量を吸い上げたらしい。
シャムルが息を荒くして、体を震わせている。
「はぁ、はぁ……ぁ……」
足の力が抜けているから、魔法枷に支えられて吊られている状態だ。
(うっかり食べ過ぎた。食い尽くして死なせないように気を付けないとね)
魔王はシャムルの顎をすぃと撫でた。
「魔力を吸われるのは、気持ちがいいか?」
魔力を食われると、人は性的快楽に似た感覚を覚える。快楽は強い依存性がある。
シャムルが俯いたまま、小さく首を振った。
(勇者だしね。この程度の快楽には、屈しないか)
魔王はシャムルの耳元に顔を寄せた。
「お前の望みを言ってみろ。この魔王が叶えてやる」
そっと首に手を添える。
少しずつ魔力を籠めると、黒い光が立ち上った。薄らと、首に魔印が浮かぶ。
「私の……望み、は……」
抵抗できない体が、魔王の魔力を直に吸い込む。
シャムルの目が虚ろに蕩けた。
「お会い、したかった……ずっと。そのために、今日まで……くっ!」
力を戻したシャムルが歯を食いしばった。
「違う、私は……魔王を倒して、人が食われない世界を作るために、今日まで努力して」
足に力を籠めて、シャムルが顔を上げた。
「だから、負けない。私がお前の命を奪う。奪われる苦しみを思いしれ」
魔王は口を引き結んでシャムルを眺めた。
シャムルの言葉は明らかに魔王を打倒しようという文言なのに。
その瞳は潤んで、まるで憧憬に染まって見える。
(この、瞳は……)
おぼろげな景色、既にぼんやりと曖昧な記憶の向こう。
あの時の少年の瞳と重なった。
「お前の望みは、魔王に会うことか?」
「違う!」
シャムルが大きな声で拒絶した。
「魔王を倒すために来た。殺すために来た。会いたいなんて……話したいなんて、恋しいなんて、少しも……ぁ!」
首に巻き付いた黒い魔印が、焼けるような音を発した。
シャムルの目が憧憬を灯したまま、辛そうに歪む。
「私を……魔王様の奴隷に、して、ください……御側に、おいて、ください……」
シャムルの口から忠誠の文言が紡ぎ出された。
魔印が色を濃くして、シャムルの首に定着した。
「どうして……口が、勝手に……」
シャムルが悔しそうに唇を噛んだ。
「魔印が定着した。これでお前は、我の奴隷だ。魔印が心臓を焼けば、魔族になれる。我の傍にいられるぞ」
本人すら意識しないような心の奥の望みを暴き、自らが受け入れなければ魔印は定着しない。
魔王を睨んでいたシャムルの顔が、ふっと笑みを灯した。まるで冷ややかな、氷の微笑だ。
「ならば、私は……一番近くで、魔王様に仕えましょう――貴方様の命を、奪うために」
シャムルの目が、仄暗く光った。
その目に、ぞわりと肌が粟立った。
(忠誠の言葉を吐いて、魔印が定着した。会いに来たのは本音か)
話がしたいのか、殺したいのか。その真意は、まだわからない。
魔王にとっては、どちらでもいい。
(本音がどうでも、この人間は、面白い)
魔王の口元に、自然と笑みが灯った。
「人のまま我を殺すか。魔族となって我を殺すか。選ぶのはお前だ、シャムル」
シャムルの首を掴んで強く締め上げた。魔印が更に深まり、二本になった。
「魔印が心臓を焼くまでに、己の本懐を遂げるといい」
「仰せのままに、魔王様」
シャムルの目が、魔王を見上げて笑んだ。
好戦的な瞳に、魔王の脳がビリビリと刺激される。
最高に面白い玩具を手に入れた気になった。
魔国にも夜はある。 普段から薄暗い空が、更に深い闇に染まる。 蝋燭など、何本灯そうと夜の闇に追いつけない。 それが常闇にある魔国の夜だ。「ぁっ……、ぁぁっ、ぅん!」 薄暗い灯がかろうじて見える素顔と、闇に浮かぶ声。 白いシーツすら黒く染まるベッドの上で、布擦れの音が互いの場所を教える。 繋がれば、互いの熱が溶け合って結び合う。 魔王のデカちんぽの形を覚えているシャムルの穴は、素直に根元までを飲み込んだ。「挿れただけで、イったか。中がキツイな」 シャムルの中が、いつもより魔王を締め付けて離さない。 後ろから何度も突くと、突いた回数だけシャムルが射精した。「ぁぁ! はぁ……、まおぅ、さま……、ぁ! ぉん! ぁん!」 今宵のシャムルは喘ぎが可愛い。 肩を掴んで、正面を向かせた。「顔を見せろ、シャムル……」 顎を掴んで引き寄せる。 蕩けた目に照れが滲んで、だらしなく開いた口から唾液が零れる。 思わず、その唇を舐めて覆った。(やっば、可愛い。今日のシャムルは、いつもより可愛い) 口付けたまま、奥を突く。 魔王の首に腕を回して、シャムルが必死にしがみ付く。 その仕草も全部、可愛い。「ぁっ、はぁ……、魔王様、守っていただいて、ありがとう、ございます」 シャムルが耳元で喘ぎと共に言葉を吐いた。「私などと、魂を結んで、よろしかったのでしょうか……、ぁん!」 腰を押さえつけて深い場所を何度も攻める。 奥を突かれるのが好きなシャムルは、それだけで達する。「我の側にいるのは、不服か?」 「いいえ……、命ある限り、魔王様のお役に立ちたい。私は貴方様を、愛しています。ただ……」 シャムルが薄らと目を開ける。 魔王は腰の動きを緩めた。「私のような愚物が、魔王様と、魂を結ぶなど、おこがましく……ぁっ、ぁん!」
魔王の予想通り、日を置かずにハネシアが魔王城にやってきた。 得意げに口端を上げるハネシアの隣で、大天使アレイラが申し訳なさそうに頭を下げた。「この度は、私の余計な振舞が魔王様にご迷惑をおかけいたしました。お詫びの仕様もございません。本当に申し訳ございませんでした」 事の発端はアレイラだから、そうですねと言いたいところだが。 ハネシアの迷惑行為へのお詫びとして骨を折ってくれたわけなので、無碍にも出来ない。 というか、アレイラの気苦労が気の毒になる。「別に迷惑ではないよ。けど、今後は控えてもらえると助かるかな。前にも言ったと思うけど」 チクリと嫌味を刺してみた。 それに、アレイラの気遣い自体は迷惑ではない。 迷惑なのはむしろ、隣で得意げに顎を上げるハネシアだ。「だけどさ、ウチの小天使を堕天使にしてくれちゃったのは事実だよね」 「ですから、ハネシア様。それは私の落ち度であって、魔王様は被害者ですから」 「アレイラは黙っててよ」 ハネシアにぴしゃりと言い切られて、アレイラが口を噤んだ。 今回ばかりは自分がきっかけなので、強く出られないらしい。「シリウスの代わりを貰わなきゃ、でしょ。天上だって天使不足なんだ」 「それなら、ユーリをあげるよ。地上じゃ大陸一の大魔導師だった子だから、大天使になれるくらいのポテンシャルはあると思うよ」 予想通りのハネシアの要求に、予定通りの返答をする。「ユーリは前から打診してた子だよね。もらう予定だった子だ。それだけじゃ、足りないよ」 案の定、上乗せを要求してきた。 「なら、シリウスとトビーをセットで天上に戻すよ。シリウスは、トビーと同じでいられれば、何でもいいらしいから。ハネシアの神力で、戻してあげたら?」 「それは無理だよ。人を殺して喰らった堕天使は、天使には戻せない。別の子をくれなきゃ」 ハネシアの言う通り、生存目的以外で血肉を喰らう行為や殺しは、強い穢れを受ける。 強すぎる穢れを受けた魂は
「さてと、困ったねぇ。どうしようかなぁ」 魔王は呆れた息を吐いた。「あは、あへ……、ぁ、ぁっ、きもちぃ……俺は、魔王しゃまの、性玩具、性奴隷、れしゅ。壊れるまで、遊んで、くらはぃぃ」 目の前で一人の勇者が、全裸になって自ら腰ヘコして快楽を乞う。 魔印と淫気で正気を失いながらも、奴隷の契りを言葉にした。「魔王軍輪姦用の印も付けましたし、性玩具として回収させればよいのでは?」 シャムルが不思議そうに首を傾げた。 青年の手首足首には、輪姦用の黒い魔印を施してある。 「それは、そうなんだけどねぇ」 「何か問題でも? 前の玩具は早々に壊れましたし、屈強な戦士と勇者なら長持ちして、皆も喜びます」 全裸で腰ヘコしている勇者の後ろに突っ込んでいるのは、同じパーティの戦士としてやってきた青年だ。 同じように淫気に酔って、ひたすら勇者を突きまくっている。「トビアス……、トビー、愛してる。やっと二人で愛し合える時が来たんだ。可愛い、私のトビー」 戦士が突っ込みながら勇者に愛を囁き、キスをする。「もっと、シて。もっと、ほひぃ、れふ……、魔王様ぁ」 トビーと呼ばれた勇者は、もはや誰に突っ込まれているのかも、わからなくなっているようだ。(それに比べて、戦士の子は、普通に意思があるじゃん。気持ち良くなってるだけだね。それに、この感じは……) 戦士にも輪姦用の魔印を付けた。普通ならトビーと同じように正気を失い、性に狂うはずだ。 視線に気が付いたのか、戦士が魔王を見上げた。「私は今日から魔王様の性奴隷、性玩具です。壊れるまで遊び倒してください。私にトビーを犯させてください」 とても良い笑顔で契りを唱えながら、おねだりをされた。 魔王は、軽く頭を抱えた。「もしかして、アレイラかな? その、トビーとかいう子から、アレイラの神力の残滓を感じるね」 シャムルが顔色を変えた。 魔王を庇うように前に出た。「トビーは、
「これが中に入ったら、お前は私の言葉通りに生きなさい。お前は今からハネシア様の天啓を聞くのです」 「天啓……、ハネシア様の……御言葉……」 アレイラは一気に奥まで突っ込んだ。「ぁあ! ぁ……、ぁ……」 淫気をたっぷり流し込まれたトビーの顔は快楽に染まって蕩けている。 アレイラの動きに合わせて腰を振る。 トビーの体を抱きあげると、足を開かせた。「股を開いて突っ込まれるなんて、恥ずかしいですね。突く度にトビーのおちんぽが揺れていますよ」 「やぁ、はずかし……、きもちぃ……、もっとぉ」 支える足の下から腕を回して乳首を摘まみ上げる。 ビンビンに硬くしこった乳首を捻りあげると、トビーが背筋を伸ばして射精した。「またイったのですか。締まりのないちんぽですね」 「ごめんなしゃ……、俺は、アレイラしゃまの下僕、なのに、ごめんなさぃぃ……ぁ、ぁ、きもちぃぃぃ」 トビーのペニスからとろとろと精液が流れ続ける。「ずっときもちぃ、早く、はやくおれを、アレイラしゃまのものに、してぇ!」 絶頂するたび、トビーの中にアレイラが刻まれる。 アレイラは腰を振ってトビーの中に射精した。「そうです、お前は私の下僕です。勇者となり、魔族討伐のパーティを組みなさい。なるべく屈強な仲間を揃えて、魔王城を目指しなさい。お前は勇者になるために生まれてきたのです」 絶頂し過ぎてアクメ顔がオホ顔に変わったトビーが、焦点の合わない目で頷いた。「俺は、勇者……、大天使アレイラ様の下僕、神に選ばれた特別な存在……はは、あはは」 狂った笑いが流れる。 一際強く突いてやると、トビーがまた絶頂した。「負けない、俺なら、魔王を殺せる。神様に選ばれた、勇者。あは、ははは」 狂気を纏った笑みが顔に昇る。「なるべく大勢の人間を引連れて魔王城を討伐なさい。王都の騎士団を連れていけるくらいに、成長してくださいね」 「大天使様の御心のままに」 首を垂れ
リンデル王国の辺境、マレー村。 豊かな自然が広がり、放牧が盛んなこの村は、魔国に最も隣接する立地からたびたび魔族の襲撃を受ける。 第三皇子シャムルが避暑に訪れていた村であり、魔王に一目惚れした場所だ。「マリ! 牛の世話なら変わるから、昼飯の準備しに行けよ」 トビーに声を掛けられて、マリは嬉しそうに微笑んだ。「いつもありがとう、トビー。うんと美味しいの、作るね」 家が近くて兄妹のように育ったトビーとマリは年頃になり、お互いを意識するようになった。「マリの飯はいつだって美味いって。楽しみにしてる」 「うん。トビーに美味しいごはん、これからも食べてほしい」 「結婚、とかしたら、一生、一緒に飯食える、よな」 「……うん」 周囲に人がいないのを確認して抱き合う。 そっと唇が触れるだけのキスをする。 照れて真っ赤になった互いの頬に触れて微笑む。 マリが手を振りながら家に戻っていった。 そんな二人を大天使アレイラは木陰からこっそり覗き込んでいた。「やれやれ。可愛らしい二人には申し訳ないですが。これも神の導きということで、仕方がないですね」 姿を人間に変える。 大人の男性の姿に変わっていることを確認して、木陰を出た。「失礼、村の方ですか?」 牛を追うトビーに声を掛ける。「そうだよ。見ない顔だね。旅の人? 勇者パーティの人?」 マレー村は魔国に向かう勇者パーティの最後の休憩地点でもあるから、慣れているのだろう。 アレイラはトビーを見詰めた。(潜在するHP、MPともに申し分ないですね。冒険者向きです。覚醒しないのは確かに勿体ない) トビーの前に手を翳す。 指先を見詰めたトビーの目がぼんやりとして意志を失った。「一緒に森の奥まで来てもらえますか」 「わかりました」 何の疑いもなく、トビーがアレイラについて歩く。 程よく森の奥の人怪我無い場所で
魔王はシャムルの顎を強引に掴んで引き寄せた。 唇に噛みついて、流れた血を啜る。「そんなに欲しいなら力尽くで奪えばいい。神力を流して適性を見てやったらどうだ?」 唇から血を流すシャムルの顔をハネシアに見せ付ける。 ハネシアの顔が歓喜に沸いた。「いいねぇ、挑戦的なヴェル、ゾクゾクする。シャムル、おいで。僕の神力、飲ませてあげる」 意外にもハネシアはシャムルの名前を憶えていた。 今回は本気でシャムルが気に入ったらしい。「いいや、ハネシアが上がって来い。我と同時にシャムルに力を流し込め」 「何それ、どういうこと?」 ハネシアが怪訝な顔をする。「口と尻から同時に流し込んでやればいいだろう。ハネシアがしたいなら、二輪挿しでもいいが?」 ハネシアがぐっと唇を噛んだ。「なんだよ、それ。僕はそうじゃなくて……」 ハネシアが俯いた顔を上げた。 その顔はもう笑っていた。「いいよ、じゃぁ、僕が口から流し込んであげる。ヴェルはいつも通りに尻から突っ込んであげたら? ハンデだよ」 余裕そうにする顔が子供で、魔王は小さく息を吐いた。「ならば、それでいい」 シャムルの腕を掴んで強引に引き寄せる。 自分の上に座らせながら、いつものデカちんぽを突っ込んだ。(あー、気持ちが萎え気味だから勃ちが悪いなぁ) シャムルを抱く時は常にギンギンなのに。自分でちょっと残念に思う。「ぁっ……、魔王様、そんな、急に……」 シャムルが息を詰まらせて振り返る。 その顔がもう淫靡で、半立ちちんぽがギンと勃起した。「んっ、急に大きく、しないでっ……、ぁん、んぐっ」 ハネシアが自分のペニスをシャムルの口の中に容赦なく突っ込んだ。「ヴェルにばかり善がっていないで、僕のも咥えてよ。上手に舐めてね」 少年体系の割にデカいペニスを突っ込まれてシャムルが涙目になっている。 喉奥